スタジアム計画の課題議論
京都府の球技専用スタジアムの整備など、JR亀岡駅北地区の開発を考えるシンポジウムが30日、亀岡市余部町のガレリアかめおかであった。専門家3人が、スタジアム計画などを巡る経過を振り返り、課題を探った。
治水対策に詳しい今本博健京都大名誉教授は、駅北について「開発に適さない遊水地。氾濫域を埋め立てると浸水水位が上がり、洪水調節機能も低下させる」と懸念し、「スタジアムは防災拠点として活用できない。現実的な計画を採るべき」と批判した。
世界自然保護基金(WWF)ジャパンの草刈秀紀事務局長付は、アユモドキ保全の観点から「野生生物の生息環境はもっと広く見積もる必要がある」と主張、行政は地元住民らの意見を聞く場を増やすべきと指摘した。
また、スタジアム建設予定地や駅北を巡り、京都地裁で係争中の二つの訴訟に関し、弁護団の高木野衣弁護士が、災害リスク、法律的観点から見た市の計画の妥当性など争点を解説した。
亀岡駅北開発・スタジアム関連訴訟を支える会が主催し、市民ら160人が参加した。
【 2016年07月31日 11時28分 】
以上、京都新聞のWebサイトより引用