用地買収で住民投票求め条例案
京都府が亀岡市に計画し、建設場所が変更される見通しになったスタジアムについて、亀岡市議会の2人の議員が、新たな用地買収の賛否を問う住民投票を行うための条例案を、15日、市議会に提出しました。
京都府が亀岡市に計画している球技専用のスタジアムは、周辺に生息しているアユモドキへの影響の評価に時間がかかるなどと指摘した専門家らの提言を受けて、建設場所が変更される見通しとなっていて、亀岡市は新たな用地として、JR亀岡駅のすぐ北の3.2ヘクタールの土地を、およそ34億円で買収する方針です。
これについて、亀岡市議会では、無所属と共産党の2人の議員が、新たな用地買収の賛否を問う住民投票を行うための条例案を15日、市議会に提出しました。
提案理由の説明で、無所属の酒井安紀子議員は「スタジアムに関する新たな投資について、市民が考え意思表示する機会を作ることは、住民自治にとって必要なステップだ」と述べました。
条例案は、今月29日の9月定例会の最終日に、本会議で採決が行われる見通しです。
このスタジアムをめぐっては、3年前にも市民グループが直接請求を行って、当初の予定地を、市が無償で提供することの賛否を問う住民投票を行うための条例案が市議会に提出されましたが、賛成少数で否決されています。
09月15日 17時59分以上、NHK京都放送局より引用