亀岡のスタジアム建設 京都府、予算案再提案へ
京都府が亀岡市で進める球技専用スタジアムの建設計画で、府は25日までに、府議会で可決された整備費予算154億円を執行せず、2017年度以降に予算案を再提案する方針を決めた。予定地を変更したのに伴い、完成が2年程度遅れるためで、スタジアム建設の是非が再び議会で審議されることになる。
■完成遅れ来年度以降に
整備費は昨年6月の府議会で、賛成多数で可決されている。しかし、桂川に近い従来の予定地周辺に生息する国の天然記念物アユモドキを保全するため、建設地をJR亀岡駅北側の土地区画整理事業地内に変更することになり、議会から「計画変更するなら、以前の議決は無効だ」と再審議を求める声も上がっている。
府によると、現在の整備費は執行期間が17年度までと定められているが、予定地変更により完成予定が19年度にずれ込む。期間延長は地方自治法で認められておらず、府は一度白紙に戻す必要があると判断した。本年度中に設計をまとめ、整備費総額や亀岡市から求められている土地購入費への支援額などを精査し、予算案を再提案する。
スタジアムを巡っては、地元に活性化への期待が大きい一方、アユモドキを絶滅危惧種に指定した国際自然保護連合(IUCN)が懸念を示すなど環境団体の反対運動も起こった。今後の議会では、多額の財政支出を伴うスタジアムの必要性や、予定地変更の是非について改めて議論が展開されるとみられる。
【 2016年08月26日 08時20分 】
以上、京都新聞のWebサイトより引用