“亀岡スタジアムは別場所に”
京都府が亀岡市に建設を計画している球技専用のスタジアムを巡り、予定地周辺に生息している絶滅危惧種の「アユモドキ」への影響を検討している専門家会議は27日、調査を続けるとさらに時間がかかるとして建設場所を影響が少ない別の場所に変更するよう提言しました。
京都府はJR亀岡駅近くに球技専用のスタジアムを建設する計画ですが、予定地周辺には絶滅危惧種に指定されている淡水魚のアユモドキが生息しています。
このため野生生物の研究者などでつくる専門家会議が建設によるアユモドキへの影響について調査を続けています。
専門家会議によりますと、影響の評価を出すまでに少なくとも3年以上かかる見込みであることから、結果が出るのを待つと平成30年に完成予定のスケジュールも遅れるとしています。
このため、専門家会議の村上興正座長が27日、京都府庁を訪れ、山田知事と亀岡市の桂川市長に建設地をアユモドキへの影響が少ない市内の別の場所に変更するよう提言しました。
一方で別の場所にした場合、地権者の了解を得る必要が出てくるなど、課題もあるということです。
京都府と亀岡市は今後、地元関係者の意見もきいた上で対応を検討することにしています。
04月27日 20時22分以上、NHK京都放送局より引用